お知らせ 2025.03.27
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ロボコン世界一目指す 東海中生 国内予選勝ち抜き来月米国へ

国際ロボット大会「FLL」の世界大会に挑む東海中の生徒たち=東区で
■競技に加え、 英語でのプレゼンも
8人は、いずれも3年の久保田さん、牧田さん、松尾さん、大塚さん、原田さん、鷹野さん、いずれも2年の辻本さん、上村さん。
FLLは、ブロック玩具で有名なデンマークのレゴ社などが1998年に創設した。レゴブロックを使って組み立てたロボットで課題をクリアしていく「ロボットゲーム」のほか、ロボットのデザイン性やプレゼンテーション能力なども審査の対象となる。
世界大会は米テキサス州ヒューストンで開催され、8人は出場資格が9~16歳の「チャレンジ」というカテゴリーに日本から唯一出場する。各国の予選を勝ち抜いた150超のチームが参加する。
予選会から世界大会まで各チームに与えられた共通テーマは「海洋探査」。ロボットゲームでは、海面に見立てたフィールド上で、プログラミングで動きを制御した自律式ロボットが障害物を排除したり、決められた位置へと運んだりする。英語のプレゼンもあり、8人は第4管区海上保安本部への取材をきっかけに開発した水深データの抽出アプリを披露する。
チームが始動したのは昨年9月。過去に別チームでFLLに出場した経験のある久保田さんが、所属する科学部の部員たちと大会に出場したいとメンバーを勧誘していった。ディベート部や数学研究部の生徒にも声をかけ、有志が集合。平日は校内で、週末はOBから借りた校外の活動拠点で練習を重ねた。
チームは昨年12月の名古屋予選会を勝ち抜くと、今年2月の全国大会では参加40チームの頂点に。ディベート部の松尾さんは「最初に誘われたときは面食らったけど、めちゃくちゃ楽しい」と話す。
いまは本番に向け、プレゼンの原稿を英訳し、ロボットのプログラムを微調整するなど試行錯誤の日々だ。久保田さんは「出るからには本気でやる。優勝したい」と力を込めた。チームは米国での活動費などの支援を募っている。
(2025年3月27日 中日新聞朝刊市民版より)