■愛知中３、遺族の講演題材

　事故で娘を亡くした母親の講演を聞き、作文に思いをつづった愛知中（千種区）３年六鹿（むつが）さん（１５）が、警察庁の「大切な命を守る」全国中学・高校生作文コンクールで審査委員奨励賞を受賞した。

　六鹿さんは昨年、名東区で２００５年に起きた車同士の衝突事故に巻き込まれ中学１年の娘を亡くした母親の講演を聞いた。年の近い子が亡くなったことへの悲しみや自分の母親に講演の内容を話した際の反応などをつづり「私がいるだけで幸せに思ってくれる人もいる。周りの人のためにも自分を大切にしようと思った」と記した。

　受賞を受けて、六鹿さんは「事故の恐ろしさ、命の重さを感じている。友人ら身近な人たちにこの思いを伝えていきたい」と話した。　（山野舞子）

（2024年12月22日　中日新聞朝刊市民総合版より）