■出演者ら登壇

　心臓病の治療に使うカテーテルを開発した父と家族の絆を描いた映画「ディア・ファミリー」（６月１４日公開）の試写会が２４日、金城学院中（東区）で開かれた。上映後には、映画で三女役を演じた新井美羽さんらが登壇して作品への思いを語った。

　映画は生まれつき心臓病を患う次女佳美さんのため、医療機器の開発に挑んだ東海メディカルプロダクツ（春日井市）の筒井宣政会長がモデルとなっている。次女をはじめ、筒井会長の娘３人が卒業生という縁で、母校での試写会が実現した。

　全校生徒千人の大歓声に迎えられた新井さんは「たくましくて勇敢な家族だと思う」と語った。続いて長女の奈美さん、三女の寿美さん本人も登場。佳美さんは高校卒業後に亡くなったが、奈美さんは母校での運動会や休み時間の思い出を振り返り「妹の人生で一番元気な６年間だった」と感謝した。生徒会長の３年生（１４）は「お父さんの姿に諦めない大切さを感じた。これからの一日一日を大切に生きたい」と話した。（住彩子）

（2024年5月25日　中日新聞朝刊市民総合版より）