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2017.10.18
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ブラックバスとニゴイのフライ カレーに入れおいしさPR
■21、22日 長浜バイオ大生 学園祭で販売
長浜市の長浜バイオ大の学生が、外来魚のブラックバスと固有種の淡水魚ニゴイを使ったカレーを、21、22日の学園祭「命洸祭(めいこうさい)」の模擬店で売り出す。どちらも琵琶湖に住む白身の魚ながら、食用にされていないのに着目。「おいしく食べられることを伝えたい」と張り切っている。(鈴木智重)
出店するのは、学生サークル「琵琶湖研究部」のメンバー。バイオサイエンス学部の野村慎太郎教授から、野外実習で6月と9月に市内の尾上漁港で採ったバスとニゴイ計15キロを提供してもらう。
調理は、専門店「カレーハウス」(同市曽根町)のオーナーで、ネパール出身のシャプーコータ・ラムさん(37)に協力を依頼。どちらの魚も1〜2センチのブロック状にした身にカレー粉をまぶし、揚げることにした。
本場で魚が入ったカレーに使うのと同じスパイスで、本格的な味わいにする一方、辛さは抑えめにする。当日は、それぞれのフライを2個ほどを入れ、300円で販売する。
研究部は昨年、食欲が旺盛で、生態系を乱す厄介者とされるブラックバスを食材に生かせないかと考えた。釣り上げた直後に、においの元の成分がある皮や内臓を取り除き、身だけにして冷凍。学園祭で天ぷらにして出したところ、「臭みがなく食べやすい」と好評だった。
一方、野村教授は今年5月、野外授業で、大量のニゴイが産卵時に川を遡上(そじょう)する姿を確認。味はいいのに、小骨が多いため、料理に適さないと敬遠されていることも知った。商品価値がないといわれる中、「バスとニゴイを一緒に、香りの強いカレー料理に使っては」と研究部に提案。試作を重ねてきた。
研究部部長で、バイオサイエンス学科2年の亀田森羅(しんら)さん(21)は「捕っても捨てるしかなく、もったいない。特にバスは食べることと駆除がうまく循環するようになれば、うれしい」と話している。
(2017年10月18日 中日新聞朝刊びわこ版より)
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・ 長浜バイオ大学
長浜市の長浜バイオ大の学生が、外来魚のブラックバスと固有種の淡水魚ニゴイを使ったカレーを、21、22日の学園祭「命洸祭(めいこうさい)」の模擬店で売り出す。どちらも琵琶湖に住む白身の魚ながら、食用にされていないのに着目。「おいしく食べられることを伝えたい」と張り切っている。(鈴木智重)
出店するのは、学生サークル「琵琶湖研究部」のメンバー。バイオサイエンス学部の野村慎太郎教授から、野外実習で6月と9月に市内の尾上漁港で採ったバスとニゴイ計15キロを提供してもらう。
調理は、専門店「カレーハウス」(同市曽根町)のオーナーで、ネパール出身のシャプーコータ・ラムさん(37)に協力を依頼。どちらの魚も1〜2センチのブロック状にした身にカレー粉をまぶし、揚げることにした。
本場で魚が入ったカレーに使うのと同じスパイスで、本格的な味わいにする一方、辛さは抑えめにする。当日は、それぞれのフライを2個ほどを入れ、300円で販売する。
研究部は昨年、食欲が旺盛で、生態系を乱す厄介者とされるブラックバスを食材に生かせないかと考えた。釣り上げた直後に、においの元の成分がある皮や内臓を取り除き、身だけにして冷凍。学園祭で天ぷらにして出したところ、「臭みがなく食べやすい」と好評だった。
一方、野村教授は今年5月、野外授業で、大量のニゴイが産卵時に川を遡上(そじょう)する姿を確認。味はいいのに、小骨が多いため、料理に適さないと敬遠されていることも知った。商品価値がないといわれる中、「バスとニゴイを一緒に、香りの強いカレー料理に使っては」と研究部に提案。試作を重ねてきた。
研究部部長で、バイオサイエンス学科2年の亀田森羅(しんら)さん(21)は「捕っても捨てるしかなく、もったいない。特にバスは食べることと駆除がうまく循環するようになれば、うれしい」と話している。
(2017年10月18日 中日新聞朝刊びわこ版より)
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