先輩の声
2024.11.29
““キャンパスライフInterview””
園田 笑加さん(経営学部/経営学科)
国際協力で世界を変える
「現地で国際協力に関わるまたとないチャンスだ!」
愛知大学国際協力団体「SEED」でフェアトレードの普及活動に取り組む中、タイで養護施設の子どもたちとフェアトレード商品の共同開発をするという企画が持ち上がり、参加を決めました。開発にあたって考えたのが、廃棄されるものに付加価値をつけて商品として生まれ変わらせる「アップサイクル(創造的再利用)」。環境への負荷が少ないという利点があります。渡航前にオンラインで養護施設の子どもたちや寮母さんと話し合い、現地で廃棄されるココナッツの殻でキーホルダーと傘チャームをつくることに決めました。そして緊張と興奮でドキドキしながらついに、タイ・チェンマイにある児童養護施設「カサロンの家」を訪問し、子どもたちと商品の製作に取り組みました。笑顔を絶やさず丁寧に作業する姿を見てうれしく思う一方、彼らの置かれた厳しい状況を寮母さんからうかがい、笑顔と現実のギャップに複雑な思いを抱きました。
現地の生活を通して実感した支援の大切さ
タイの首都バンコクは経済成長が著しく、インフラ整備が進んでいます。一方で「カサロンの家」のある地域では、シャワーからお湯が出ず断水することもあるなど生活の格差に驚きました。また山岳少数民族の子どもたちはタイ国籍の取得が難しく、教育や就労の機会も制限される事実を目の当たりにして衝撃を受けました。「問題の解決に向けて少しでも役に立ちたい」と、決意を新たに帰国。8月末に「24時間テレビ 愛は地球を救う」の協賛企画として、中京テレビ前のイベント会場でキーホルダーと傘チャームを販売しました。私たちの活動はテレビでも紹介され、多くの人々がこの問題に関心を持って商品を購入してくださいました。販売による収益は、再度「カサロンの家」を訪問し、全額を寄付しました。寄付金は子どもたちの食事や教育費に使われます。フェアトレード商品の企画から広報・販売まで関わり、支援を形にできたことに喜びを感じると共に、この活動を継続して支援の輪をさらに広げたいと考えています。