進学ナビ

HOME > 受験道

受験道 by 河合塾

人生にも役立つ「自走」の力 ■次橋幸司さん

河合塾豊橋校校舎長

イラスト

 受験は成長の機会です。前向きに取り組み、受験学年を通じて大きく成長しましょう。新高3生として身につけたいのは、自分のために目標と計画を立て、修正しながらやり抜く「自走」の力で、今後ずっと役立ちます。定期テストのためだけでなく、自分で決めた目標を達成するために学ぶという意識を持つと、行動が変わります。

 まず、自己分析をしましょう。目標大学を決め、入試科目・配点・難易度を調べます。模擬試験の結果などから現在の実力と入試レベルの差を課題として認識しましょう。苦手科目は、どの分野・範囲が弱点か具体的に洗い出すと対策が立てやすくなります。

 次に、課題解決に向けた学習計画を立てます。「何の教材を使うか」「いつまでに」「どうなればOKか(達成基準)」の3点を明確にし、計画表として書き出すと確認が楽です。達成基準は「できた」と言える基準になるので具体的に設定します(例・英単語を見て3秒以内に意味が言える)。今の力で入試問題に取り組んでも苦戦しがちなので、基礎が優先。語彙(ごい)・文法、公式や典型問題など基礎的内容の復習を繰り返すと解ける問題が増え、自信がつきます。遅くとも8月までに基礎固めを終え、秋から入試問題に本格着手できる状態をめざしましょう。

 学習計画はすぐに始め、やり抜くことが重要です。合格という大目標に向け、週や月単位では頑張れば達成できる小さな目標を設定し、日々「できた」を増やして自分をほめることが継続のこつ。毎日短時間でも学習内容を振り返り、学習記録を残すことで習慣化できます。模擬試験をチェックポイントにして計画を修正してください。

 志望校合格に向けて「自走」できる1年にしましょう。身につけた学習法は、今後社会で活躍する皆さんを支える力になります。=「受験道」は今回で終わります

(2026年3月13日)

バックナンバーは中日新聞Webでご覧いただけます

※中日新聞プラス会員の登録が必要です