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受験道 by 河合塾

難しくなった共通テスト ■西畑武さん

河合塾数学科講師

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 1月に行われた2回目の大学入学共通テスト。平均点は数学Ⅰ・Aが37.96、数学Ⅱ・Bが43.06となり、特に数学Ⅰ・Aは旧センター試験も含め、最低でした。昨年1月に実施された共通テスト(第1日程)の平均点は数学Ⅰ・Aが57.68、数学Ⅱ・Bが59.93だったので、今年はⅠ・AとⅡ・Bを合わせて前回より30点以上も下がったことになります。

 今回、平均点が下がった要因として主に、(1)教科書に載っているような典型的な問題があまり出題されず、目新しい問題が多く出題された (2)問題文が長く、条件を理解・整理して問題を解くのに時間がかかった (3)大問の最後が、小設問で解いた問題を参考にしていちから解かないといけないものがあった−の3点が挙げられます。

 共通テストで成果を出すために。

 (1)問題の解法を覚えるのではなく、用いた理由を考える

 共通テストの問題作成方針にも「数学的な問題解決の過程を重視する」とあります。日頃から問題を解くときに、「なぜその解法を用いるのか」ということを考えましょう。別の解法が思い浮かんだら、別解も考えてみてください。問題文に登場する「太郎さん」と「花子さん」がそれぞれ別の解答を示唆していることもありました。

 (2)共通テスト形式の問題に慣れる

 共通テストは長い文章を読み、条件を理解・整理した上で流れに沿って問題を解かないといけません。普通の問題集で演習していては、このような問題に対応しにくいです。共通テストが近づいたら共通テスト形式の演習をたくさん行いましょう。

 高校1、2年生の皆さんは、数学で苦手な分野をつくらないようにしましょう。共通テストはバランス良く出題されます。最近は単元をまたいだ融合問題も出題されているので、苦手な分野があれば、時間があるときにじっくりと取り組むことが大切です。

 今回は共通テストが難しくなりましたが、勉強の仕方としては特に変わりません。数学の学力をつけ、共通テストの形式に慣れてテスト時間を有効に使う練習をしましょう。

(2022年5月11日)

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