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受験道 by 河合塾
夏休み前に「知識の棚卸し」を ■高瀬英幸さん
河合塾名駅校校舎長
「受動から能動に切り替われるか」「受け身から自ら動くに変われるか」で受験生は進化する!
夏休みを経て秋になると、夏前と比べてガラッと変わる人がいます。1学期は授業も定期テストもあって、復習しなきゃ予習しなきゃと、かなりの強制力がありました。学力を伸ばすためにはどんな知識や思考、学習サイクルが必要なのか、先生に引っ張ってもらっていたところがあったんですね。その感覚を反すうして自力で走るのも大事。自力で走る練習をすることが、夏の自習、学習です。
その前にしてほしいことは「知識の棚卸し」です。1学期の学びをもう一度、すべて洗い出して広げてみてください。学んだことの在庫整理をして初めて、学習成果とやるべきことが明確になります。
高3の受験生にとって棚卸し、在庫整理は、この夏が最初で最後の機会です。ポイントは「やりきれる量に分けること」。それが「受験の天王山は一つじゃない」という発想です。夏の目標を大きな一つとして考えないことです。
例えば「苦手な英語を克服する」という目標一つだと、9月の反省では「克服できた」か「できなかった」かの2択になってしまう。そうではなく、苦手克服のために、文法の山、単語の山、長文問題の山などと、分けてください。高い目標の山を一つではなく、低い山を複数用意しましょう。
目標だけでなく、期間も複数に分けましょう。「夏が終わるまでにこの目標を達成する」ではなく、期間(1)ではこの目標を、期間(2)ではこの目標を、と考えること。そして、期間のゴールを決めましょう。期間の切れ目・切り替わりが明確になることで、次のスタートもしっかり切れていくと思います。
皆さんも「夏で変わったね」と言われる人になってください!
(2024年7月12日)
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