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受験道 by 河合塾

連続受験は最大で3日までに ■近藤治さん

河合塾教育研究開発本部主席研究員

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 受験生の皆さんはそろそろ志望校を絞り込む時期ですね。今月は大学受験の「スケジュール」に関するお話です。

 入試本番では模試以上に緊張し、疲れもたまるはずです。連続受験はできるだけ避けましょう。どうしても試験日が続いてしまう場合でも、最大3日までにとどめましょう。地元での受験ができない場合は、移動時間などを考慮に入れて余裕のある日程を組む必要があります。地方試験を実施している大学も多くありますので、積極的に利用して、受験に伴う移動や宿泊はできるだけ減らしましょう。

 初めての入試は誰でも緊張し、実力を発揮できないことがあります。初回が第1志望校とならないように、受験スケジュールを立てましょう。このとき入試難易度が右肩上がりになるのが理想です。

 また、受験スケジュールを立てる際に、合格発表日と第1次手続き締め切り日の関係にも注意が必要です。大学に合格すると、締め切り日までに入学金等を納めなければ入学資格を失います。その多くの場合、入学金(20万~30万円)は入学を辞退しても返金されません。志望順位の低い大学の締め切り日が、志望順位の高い大学の合格発表日より前の場合、余分な入学金を納める事態が起こります。なるべく無駄な出費が抑えられるよう、受験スケジュールを立てましょう。

 遠隔地の大学を受験する際は、交通機関の下調べや宿泊の手配も早めにしておきましょう。雪による交通機関の乱れも想定して、余裕のある行程を考えてください。2024年は国公立大の前期試験日となる2月25日が3連休の最終日となり、前日の宿・ホテルは例年以上に予約が取りにくくなることも想定されています。

(2023年11月10日)

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