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学生活動  2024.06.08

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名古屋学芸大看護学部生がボランティアサークル 専門生かし、子どもを笑顔に

活動で使うポロシャツを手にする大橋さん(左から2人目)や八木さん(同3人目)らサークルのメンバー=名古屋市中区で

活動で使うポロシャツを手にする大橋さん(左から2人目)や八木さん(同3人目)らサークルのメンバー=名古屋市中区で

■ホスピス開設に協力・病院イベントも検討

 名古屋学芸大の看護学部(名古屋市中区)に、ボランティアサークル「mean a lot(ミーン・ア・ロット)」が発足した。東海地方で初となる「こどもホスピス」の開設を目指す市内のNPO法人の活動に協力する。他の活動の場も模索しており、看護学生の持つ専門性を生かし「子どもたちを笑顔にしたい」と意気込む。 (片岡典子)

 サークルには看護学部の約50人が参加。6日夕、初めての全体の顔合わせで、サークル長の4年大橋なつのさん(21)が「皆で補い合って活動していこう」と呼びかけた。グループに分かれて、今後の活動方針などを話し合った。

 活動の発端は今年2月、NPO法人「愛知こどもホスピスプロジェクト」(同市)が同大で開催した勉強会を学生たちが手伝ったこと。こどもホスピスは、命に関わる病気や障害のある子どもが家族と過ごす施設で、同NPOは県内での開設を目指している。勉強会終了後、この活動に共感した大橋さんが「自分たちでもできるのでは」と声を上げ、周囲の学生たちが賛同。SNS(交流サイト)などを使ってメンバーを集めた。副サークル長の4年八木春音さん(21)は「思った以上に入ってくれる子が多くてびっくりした」と話す。

 大学に申請を出し、4月中旬に正式発足した。英語で「多くを意味する」とのサークル名には「支援の受け手にとっても、自分たちにとっても意義深い活動にしよう」との思いを込めた。

 現在は同NPOの活動の補助が中心。今月9日には同NPOが同市昭和区の鶴舞公園で実施する「レモネードスタンド」の活動に参加し、病気や障害のある子や家族を支援するための資金集めに協力する。ほかに障害者支援のため、使い捨てコンタクトレンズの空ケースのリサイクル活動にも参加している。

 今後は連携できる病院があれば、イベントの企画や院内の飾り付けのボランティアなども検討。子どもに関わるボランティア活動ができる場を探している。大橋さんと八木さんは「病気や健康だけでなく、子どもの発達も学んでいる看護学生の強みを生かして活動していけたら」と意気込む。(問)同大看護学部=052(954)1222(土日、祝日を除く)

(2024年6月8日 中日新聞朝刊県内版より)

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