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外国人に分かる災害急病ガイド 日赤と県大が作成

「やさしい日本語」で書かれた講習用テキスト=名古屋市東区の日赤県支部で
「やさしい日本語」で書かれた講習用テキスト=名古屋市東区の日赤県支部で

 県内に多く住む外国人らに、災害や急病時の命の守り方を学んでもらおうと、日赤県支部(名古屋市東区)は、全国の日赤で初めて、外国人にも理解しやすい「やさしい日本語」で書いたテキストを作った。県立大の教授や学生らの協力を得て作成。今後の防災講習会などで活用する。(井本拓志)

 「やさしい日本語」は、外国人らに避難情報などを伝えるため、より簡単な分かりやすい言葉を使う考え方で、阪神大震災(1995年)を機に始まった。今回のテキストは、構想段階から県立大外国語学部の宮谷敦美教授(日本語教育学)と東弘子教授(日本語学)や学生たちが協力し、小学校3年生くらいでも理解できるような語彙(ごい)や表現でまとめた。

 「災害が起こったときに気をつけること、役に立つこと」「しんぞうがとまっている人の助けかた」など4冊。25〜40ページで、人工呼吸の方法や、避難所での過ごし方などを説明している。学生らのアドバイスを基にイラストを多く盛り込み、文章は短く箇条書きにするなど工夫した。

 県内に住む外国人数は、昨年6月末時点で23万4330人で、東京都に次いで全国で2番目に多い。日赤県支部では2015年から、外国人向けに「やさしい日本語」を使った応急処置などの講習を開いてきた。16年の熊本地震で、被災地の避難所で外国人らが戸惑う様子が報道されたのを見て、テキスト作りを企画した。日赤県支部の担当者は「テキストを使うことで、県内の外国人の自助、共助の力を高めるだけでなく、災害時にボランティアとして活躍できるようになれば」と期待を込める。

 テキストでの講習会は順次、県内で開いていく。(問)県支部=電052(971)1592

(2018年8月4日 中日新聞朝刊県内版より)

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[2018.08.04]

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