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名大で小型EV実験 天野教授ら走行向上研究

小型電気自動車の走行を体験した天野教授=名古屋市千種区の名古屋大東山キャンパスで
小型電気自動車の走行を体験した天野教授=名古屋市千種区の名古屋大東山キャンパスで

 名古屋大東山キャンパス(名古屋市千種区)で10日、教職員が一人乗り小型電気自動車(EV)を共有し、キャンパス内の移動に使う実証実験が始まった。ノーベル物理学賞を受賞した天野浩教授らのグループは走行データを集め、航続距離を伸ばす新技術開発を進める。

 EVはトヨタ車体製の「コムス」。1回の充電で40キロ以上走行でき、最高時速は60キロに上る。名大は3台を購入し、主に教職員50人が東山キャンパス東側で移動に利用する。

 天野教授らは、青色発光ダイオード開発の材料となった窒化ガリウム(GaN)のEVへの活用を模索。コムスのバッテリーの消費状況などを確認しながら、一度の航続距離を伸ばせる上、充電時間も短縮できる技術の確立を目指す。

 これとは別に、高齢化社会の交通手段を検討する産学官連携プロジェクト「名古屋大学COI」の研究者らが、EVでの自動運転技術を開発しており、将来的にキャンパス内を走行させたい考え。

 松尾清一学長は実験開始の式典で「未来に向け、技術革新が生まれることを期待する」とあいさつし、この後、天野教授らも含めて周辺を試乗した。天野教授は「乗り心地、操作性とも良い。気温や湿度など異なる環境での走行データを見ながら、新技術確立に向けた研究を進めたい」と話した。 (安田功)

(2018年7月11日 中日新聞朝刊県内版より)

[2018.07.11]

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