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環境教育 名産大から世界へ CO2濃度測り問題実感

伊藤雅一教授
伊藤雅一教授

 名古屋産業大(尾張旭市)の伊藤雅一教授(59)が開発した子供向けの環境教育プログラムが国内外に広がっている。身近な場所で二酸化炭素(CO2)の濃度を測定し、CO2を「見える化」して地球温暖化問題への理解を深めることを目指す体験型のプログラム。CO2排出量が世界一の中国でも市民向けの教材として使われる準備が進んでいる。(今村節)

 プログラムは2003年に開発され、小学生から高校生が対象。同大の教員が学校に出向き、各校の要望に合うよう、アレンジして指導している。

 小学校は2〜6コマが1セット。児童が測定器を手に構内や周辺を巡り、濃度の高い所と低い所を色分けして「濃度マップ」を作る。車の排ガスが多い道路近くや人が多い場所では濃度が上がり、CO2を吸収する植物の近くでは濃度が下がるといった数値の変化を実際に見ることで、地球温暖化のメカニズムや緑の大切さを学ぶ内容だ。

 中学、高校の授業では、同大が国内外28カ所で常時観測しているCO2データも活用。各地点の濃度と気象情報をもとに、風向きなどで濃度がどう変わるかを分析する。

 これまでに愛知、岐阜、三重の37校が導入。また、同大で学んだ台湾人留学生の紹介をきっかけに、台湾でも小中高28校が取り入れているほか、昨年末には大人向けの教材も出版された。

 環境問題に関する研究で中国トップクラスの江蘇大も、プログラムを紹介する市民向けの教材を準備。来年の発刊が目標だ。中心メンバーの鄭敏学(ていびんがく)副教授(50)は「中国でこうした先進的な教育を進める意義は大きい」と話し、国内のCO2排出量に歯止めをかけることを期待する。

 伊藤教授は「身近なデータを使い、グローバルな視野で環境問題を考えるきっかけにしてほしい」と意気込んでいる。

(2018年7月4日 中日新聞朝刊県内版より)

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[2018.07.04]

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