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戦争の愚かさを問う 南山大 藤本教授の退職講演

ベトナム戦争について語る藤本教授=昭和区の南山大で
ベトナム戦争について語る藤本教授=昭和区の南山大で

 南山大(昭和区)外国語学部の藤本博教授(米外交史)の退職記念講演会が10日、同大であり、藤本教授が40年以上にわたる研究生活を振り返った。

 藤本教授は「ヴェトナム戦争研究」などの著書があり、この戦争と米国社会との関係を専門にしてきた。この日は「ベトナム戦争が問いかけること」と題し講演した。研究の中で「戦争を繰り返す愚かさにどう気づけるか」が大きなテーマだったと説明。帰還兵が民間人虐殺を戦中に告発したことに触れ「人間性回復の試み」と位置付けた。また「戦争で家族や生活を失った人々にいかに寄り添えるか」との姿勢でベトナム戦争と向き合ったことを振り返った。

 退職後は「日本のベトナム戦争反対運動をまとめたい」と述べた上で「人のため社会のため残りの時間を使いたい」と抱負を語った。最後に「研究生活を続けてこられたのは妻のおかげ」と妻五百子(いおこ)さん(67)に感謝した。

 他に、ベトナム戦争を取材をした石川文洋さんとベトナム戦争に従軍した経験を基に平和運動をするマイク・ベイムさんの講演などがあった。元ゼミ生や研究者ら180人が聴講した。 (塚田真裕)

(2018年3月11日 中日新聞朝刊市民版より)

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[2018.03.11]

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