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警察学校を大学生体験 鑑識や逮捕術…記者も挑戦

瓶についている指紋の鑑識を体験する参加者たち=春日井市の県警察学校で
瓶についている指紋の鑑識を体験する参加者たち=春日井市の県警察学校で

 県民を守る警察官は強じんな体力や精神力が必要だ。そんな警察官の仕事を体験できる「警察学校体験入校」が6日から2日間の日程で、春日井市廻間町の県警察学校で始まった。警察官を志す大学生40人と一緒に、中日新聞社記者(24)も仕事の一端に触れてみた。(丸山耀平)

 警察学校は、県警の新規採用者が6〜10カ月間、寮生活をしながら職務に必要な知識や技能を身に付ける場。授業は1コマ80分で1日5コマ。現在は約300人が学ぶ。県警採用センターの内田和宏所長(52)は「警察官のスタートライン。どんなことがあっても学校のことを思い出すと元気になれる」と語る。

 体験入校初日は午前中、空き巣と車上荒らし事件を想定した現場検証があった。車上荒らしは、窓ガラスが割られてCD15枚が盗まれた。学生たちは警察官役で被害者に話を聞く。「住所は」「何が無くなりましたか」と淡々と質問する学生たちに、教官は「被害に遭うのは一生に一度あるかどうか。パニックになっている人も多い。相手の立場になって優しく接して」とアドバイス。細かな気遣いが求められる警察官の姿勢は、普段取材をする身として勉強にもなった。

 続いては鑑識作業。はけを使って瓶にアルミニウムの粉をまぶし、専用のシートに転写すると指紋が浮かび上がる。やってみたが、粉を付け過ぎて肝心の指紋がつぶれてしまった。手先の繊細さも警察官の大切な要素なのかもしれない。

 午後は道場で逮捕術。身を守るための突きや蹴りを繰り返し、警棒を使って打ち込む。「犯人を制圧するために、もっと大きな声で」と指導が入る。自分の動きは全てにおいて勢いが足りない。地味な練習だが、常に本番を意識しているからこそ、犯人と向き合った際に役に立つんだと理解できた。

 数ある職業の中で、警察官を志す理由は何か。参加した愛知大3年の米田将朗さん(21)は「テレビで見た警察官がかっこいいと思い、高校生のころから憧れていた。常に県民のことを思い、責任感の強い警察官になりたい」と意気込んだ。

 警察官になるには向上心と信念が必要だと思った。そして、校内での訓練や規律ひとつひとつが県民を守るために直結しているのだと感じ、安全に暮らせることに感謝の気持ちが生まれた。

(2018年2月7日 中日新聞朝刊県内総合版より)

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[2018.02.07]

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