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胎内記憶 子の声を探る 中部大・大門教授の研究 26日に映画

研究成果をまとめた著書を手に「子どもの素直な言葉に耳を傾けてほしい」と話す大門教授=春日井市の中部大で
研究成果をまとめた著書を手に「子どもの素直な言葉に耳を傾けてほしい」と話す大門教授=春日井市の中部大で

 中部大(春日井市)の大門正幸教授(54)は、子どもの「胎内記憶」を調査している。大門教授らが、子どもから聞き取る様子を収めたドキュメンタリー映画「かみさまとのやくそく」は全国で自主上映会が開かれ、延べ15万人を動員している。(浅野有紀)

 言語学が専門の大門教授が、胎内記憶に興味を持ち始めたのは2009年ごろ。脳が活動していなくても、人は記憶し伝えることを示す臨死体験の報告書を読み、「思考は脳と離れたところで生まれるのではないか」と考えた。

 米国バージニア大知覚研究所では、前世の記憶を語る事例を2600件以上報告している。「体は死んでも、意識は生き続ける」ことを証明する現象で「過去性」と呼ばれている。

 大門教授が初めて子どもから過去性を聞き取ったのは10年。9歳の男の子が、「イギリスに住んでいた」「料理人だった」と話したという。

 注目すべきは、男児が「前は体が弱かったから、優しそうなお母さんを選んだ」と話したこと。「つまり誰もが目的を持って生まれてくるということです」

 大門教授は、この事実を子育て中の親が知れば、子育ては苦しくなくなると考える。「『私がこの子をしつけなきゃ』と思う必要は全くない。ただ笑顔で、子の成長を見守ることが、子どもにとって一番の幸せ」と話す。

 14年に実施した母親へのネット調査で、6000人のうち、4%の子が過去性を話し、胎内記憶を話した子は28%だった。現在もICレコーダーを貸し出し、子どもが胎内記憶を話す音声データを集めている。

 映画「かみさまとのやくそく」は、26日午後0時半から、春日井市の大和エネルフカスタマーセンターで上映される。入場料は大人1500円、中高生1000円、小学生は500円。(問)子育て支援NPO法人あいちかすがいっこ=0568(84)2633。大門教授は胎内記憶の協力者を募っている。(問)大門研究室=0568(51)7249

(2017年8月4日 中日新聞朝刊近郊総合版より)

[2017.08.04]

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