中部の大学関連ニュース

磁場影響? 体ぽかぽか 椙山女学園大教授 茶臼山高原で調査

カエル館を訪れた観光客の皮膚温を測定する山根一郎教授(左)
カエル館を訪れた観光客の皮膚温を測定する山根一郎教授(左)

 愛知、長野両県にまたがる茶臼山高原で「パワースポット」の調査を続けている椙山女学園大(本部・千種区)の山根一郎教授(60)が、一般観光客の皮膚温変化を測定し、複数の対象者の数値が上昇したことを確認した。磁場の変動が生体に何らかの影響を与えているとみて、さらに詳しく調べることにしている。

 調査は11日、県境から300メートルほど長野県側に入った根羽村の両生類研究所・カエル館で行われた。館内には地磁気が異常に乱高下するエリアがあり、話題になっている。

 山根教授は、訪れた観光客にこのエリアに入ってもらい、「体がぽかぽかしてきた」「手のひらがビリビリする」などと答えた10人をサーモグラフィーで測定。4人の皮膚温が、数分間で2度ほど上昇した。

 山根教授は「入浴による体温上昇にほぼ等しい。ぽかぽか感やビリビリ感は主観的な感覚だが、数値として客観的に捉えることができたのは大きな成果」と話し、今後は心拍数など体温以外の生体反応も調べるという。

 茶臼山高原のパワースポットは7年前、カエル館の熊谷聖秀(まさひで)所長(67)が館内の異常磁場を見つけたのがきっかけで注目されるようになった。山根教授は5年前から一帯の地磁気を測定し、鉄製の展望台や看板の鉄柱、木道の古くぎが強い磁気を帯びていることを発見している。

 高原の標高1200メートルから上の部分は玄武岩でできており、岩に含まれる鉄分が地磁気に作用しているらしい。調査に立ち会った熊谷所長は「パワースポットが、茶臼山の新たな観光資源になれば」と期待を寄せた。(鈴木泰彦)

(2017年6月17日 中日新聞朝刊なごや東総合版より)

[2017.06.17]

一覧を見る