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カレンダー見やすさ追求 名古屋の印刷会社 中京大生とコラボ

誰もが見やすいデザインのカレンダーを制作した中京大の学生たち=名古屋市の中京大で
誰もが見やすいデザインのカレンダーを制作した中京大の学生たち=名古屋市の中京大で

■色覚障害 学ぶ機会に

 色覚に障害がある人やお年寄り、健常者まで誰もが見やすい色合いや字体を採用した「ユニバーサルデザイン」のカレンダーを、印刷会社のマルワ(名古屋市)と中京大の坂田隆文教授(マーケティング論)のゼミ生が制作し、印刷会社でつくる全日本印刷工業組合連合会のコンテストで最高賞に輝いた。(小柳悠志)

 マルワと坂田ゼミは昨春、企業と大学が販売促進のアイデアを競う催しで知り合い、どの家庭や職場にもあるカレンダーを題材に、誰もが見やすいデザインの制作に着手。学生が図案を担当し、昨秋にA4判28ページのカレンダーが完成した。

 カレンダーは小学生のキャラクター「マルワくん」が家族の意見を聞きながら、色合いや字体などの見せ方で改善を重ね、1月からの月めくりで12月に完全なカレンダーができ上がるストーリー仕立ての内容だ。

 色覚障害者は男性の20人に1人いるとされ、赤や緑が茶色っぽく見える事情を解説。また文字を太くして丸みを帯びた字体にしたり、赤と青といった暖色系と寒色系の色を組み合わせるなど、誰もが見やすいデザインが自然と学べる。こうした工夫が評価され、全日本印刷工業組合連合会が昨年末に開いたユニバーサルデザインのコンテストで、91点の応募があった一般の部の最優秀賞に輝いた。

 ゼミ生の松田萌さんと石川萌依さんは「他人の見え方に配慮して物事を考える貴重な機会になった」と話す。マルワの鳥原久資社長は「見えやすさの工夫を凝らせば情報伝達の効率は格段に上がる」と語る。カレンダーは取引先や希望者に無料で配布している。

(2015年2月19日 中日新聞朝刊11面より)

[2015.02.19]

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