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RNA抑制で筋萎縮緩和 藤田医科大など マウス実験成功

 藤田医科大(愛知県豊明市)などの研究グループは、神経が損傷した時に骨格筋の萎縮を促進させるRNA(リボ核酸)を発見し、この量を抑えることでマウスの筋萎縮を緩和することに成功した。全身の筋肉が徐々に動かなくなる難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの治療薬開発への応用が期待される。研究成果はドイツの科学誌に掲載された。

 何らかの原因で神経が損傷した時、「マイオジェニン」と呼ばれる特定の遺伝子が増加し、骨格筋の萎縮を引き起こす。このことは以前から分かっていたが、その詳しいメカニズムは未解明だった。

 研究グループはヒトとマウスの骨格筋細胞を分析し、この遺伝子の発現に関わっているDNA領域から、未知のRNAが生まれていることを発見。人為的にマウスのRNAの発現を抑えると、マイオジェニンの量も減った。このRNAの発現量が半数になった時、萎縮も筋面積レベルで通常の半分ほどに緩和できた。グループはこのRNAを「マイオパー」と命名した。

 藤田医科大の常陸(ひたち)圭介助教(難病治療学)は「効率よくマイオパーを減らす医薬を開発することで、筋萎縮の治療につながるのではないか」と話している。

(2019年1月9日 中日新聞朝刊2面より)

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[2019.01.09]

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