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カワイイで世界つなぐ カンボジア支援 アクセサリー製作販売 金城学院大ゼミ

レース飾りのついたイヤリングやガラス飾りのネックレスなど
レース飾りのついたイヤリングやガラス飾りのネックレスなど

 「カワイイ」をキーワードにした国際支援、国際理解の活動が広がっている。金城学院大(名古屋市守山区)の学生たちはカンボジアで現地の人たちと交流し、アクセサリーなどを製作、収益を現地に届ける。若者に人気の女性モデルは、東南アジアのファッションをインターネットで発信し、現地との懸け橋となっている。(飯塚大輝)

 国際情報学部の佐藤奈穂准教授が指導するゼミの学生らでつくる「DIAGIRL(ディアガール)」。佐藤さんと学生16人は今年8月末から9月にカンボジアを訪問。花を模したレース飾りの編み方を現地の人たちに手ほどきし、6日間でイヤリングなど約800点を製作した。言葉は通じないが、身ぶり手ぶりでコミュニケーションし、子どもたちとも交流。3年生の冨田亜莉沙さん(20)は「貧困のイメージがあったが、物が少なくても、いつも明るく暮らしている」と印象が変わったという。

 DIAGIRLは3年前、佐藤さんが研究対象としているカンボジアに貢献する活動をしようと始まった。学生がアクセサリーをデザインし、シェムリアップの村人に製作を委託。金城学院大の文化祭やゼミのホームページで販売し、収益から給与を払う活動を続けている。昨年は商品がほぼ完売。約85万円を売り上げた。経費などを除き3割ほどを現地に送った。

 従来、支援目的の商品は民族柄などが多いが、「純粋にかわいく、手に取ってもらえる商品」にこだわる。編み方が複雑なレースで飾ったイヤリングや、ガラス飾りをあしらったネックレスなどで、種類も豊富。複雑な工程を現地の人に伝える難しさはあるが、「種類が多くて迷うから」と、ネット販売ではなく直接買いに来る人もいるなど好評だ。

 活動をきっかけに進路が変わった学生も。4年生の杉浦佑佳さん(21)は「テーマパークなどの華やかな職場を考えていたが、世界とかかわる仕事がしたくなった」と、留学や国際交流などを扱う旅行会社への就職を決めたという。佐藤さんは「『カワイイ』というアプローチで、国際貢献に関心がなかった人にも興味を持ってもらい、結果的に支援につながれば」と話す。

(2018年11月30日 中日新聞夕刊11面より)

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[2018.11.30]

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