９回に適時打を放ち、手をたたく愛工大の相原

　春季リーグの１部は２７日、名古屋市のパロマ瑞穂野球場で２試合が行われ、愛工大が４－２で名城大に、愛院大が３－０で愛知東邦大にそれぞれ先勝した。

　愛工大は１－１の９回２死一、三塁から谷川らの３連打で３点を勝ち越し。名城大はその裏に１点を返したが及ばなかった。

　愛院大は５回に山田の左前適時打などで２点を先制し、８回にも加点。先発河野が４安打完封した。愛知東邦大は盗塁死を３つ重ねるなど流れをつかめなかった。

■愛工大・相原３安打　昨秋本塁打王が本領

　今季不振だった昨秋の本塁打王が３安打でチームの勝利に貢献した。愛工大の相原が１回に内野安打、３回に先制点につながる中前打を放つと、同点で迎えた９回は右中間にポトリと落ちる適時打。勝利を引き寄せる殊勲打に「ストライクの球は全部振るつもりだった。ラッキーな形だったけど良かった」と安堵（あんど）した。

　１９０センチ、８５キロの体格を生かし、昨秋は３本塁打をマーク。今季はここまで１４打数１安打で打率は１割を切っていたが「バットを背中に引きすぎ」と平井監督の助言で修正したのが功を奏した。まだ一発は出ていないが「ここから調子を上げる」と意気込んだ。

　＝中日新聞社後援

▽パロマ瑞穂　１回戦（愛工大１勝）
愛工大　００１０００００３｜４
名城大　００１０００００１｜２
（工）中村、藤井、小野－二村
（城）岩井、天野－門田、谷

　▽同（愛院大１勝）
愛院大　００００２００１０｜３
愛知東邦大　０００００００００｜０
（院）河野－末田
（邦）森、川本、小林颯、杉村－市岡

（2024年4月28日　中日新聞朝刊17面より）