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高校野球 2024.04.28

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津田学園高等学校

春季高校野球 津田学園 5年ぶりV 三重県大会

準決勝、決勝で先発した津田学園の中村=津市営球場で(石曽根和花撮影)

準決勝、決勝で先発した津田学園の中村=津市営球場で(石曽根和花撮影)

 三重県大会の決勝が27日、津市営球場で行われ、津田学園が菰野に4-1で逆転勝ちし、5年ぶり4度目となる春の王者に輝いた。両校は、5月18日に開幕する春季東海大会(岐阜・長良川球場ほか)に出場する。3位決定戦は初の4強入りを果たした昴学園が、今春のセンバツ大会出場の宇治山田商を7-4で破った。4校は、今夏の三重大会でシード校となる。

■接戦に強さ 昨秋から成長

 津田学園が5年ぶりに春の頂点に立った。昨秋の県大会は2回戦で神村学園伊賀に敗れ、夏まで「無敗」で駆け抜けることを掲げて春を迎えた。主将の中村投手(3年)は「まずは5年ぶりに優勝できて、うれしい」と笑顔を見せた。

 今大会はチームの特徴である「打って勝つ野球」ではなく、「接戦をものにする野球」だった。初戦は11-0で快勝したが、いなべ総合との3回戦は延長10回タイブレークの末5-4で辛勝。宇治山田商との準決勝も9回に逆転サヨナラ勝ち。苦しい試合を制し、決勝も先制を許しながら逆転勝利を収めた。

 準決勝に続いて先発を任されたエースの中村は、6イニング3安打1失点。2回に失策と四球が絡んで1死満塁のピンチを招いたが、1失点で踏ん張った。「ミスをしても誰かがカバーできるいいチームになってきている。その後は3人で抑えよう、と切り替えられた」と逆転を呼び込む粘りの投球を続けた。

 打線は1点を追う4回に竹内内野手(3年)の勝ち越しとなる2点適時打などで一挙4得点。7回以降は2番手の水成投手(3年)の無失点投球で逃げ切った。佐川竜朗監督は「1試合で5安打と打てなかった中、1イニングで粘り強く点を取ってくれた。何よりもよく守った」とナインをたたえた。

 次の舞台は、2年ぶりとなる東海大会。中村は「夏まで無敗、もちろん夏も無敗でいく気持ち」と頂点だけを目指して戦う。

 (石曽根和花)

◇三重県大会(27日・津市営)
▽決勝
津田学園 000400000|4
菰野 010000000|1
(津)中村、水成-宮地
(菰)贄、奥野、磯部-栗本、吉田

(2024年4月28日 中日スポーツ9面より)

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