連携協定を結んだ後藤椙山女学園大学長（左）と大脇千種区長＝千種区星が丘元町の同大で

　椙山女学園大（千種区星が丘元町）と千種区役所は２０日、包括連携協定を結んだ。まちづくりや生涯学習など多様な分野で協力し、地域社会の発展や教育の充実を図る。新たな企画の第１弾として来年度から、女性の視点で防災を学ぶ「安全学」の講義を開催。女性の区民は無料受講できる。

　同大は、これまでも地元行事での食育活動や徘徊（はいかい）高齢者の帰宅支援事業などで千種区と連携してきた。ことしの開学７０周年を機に、大学はもちろん、学園全体でつながりを深めようと締結した。千種区が大学と包括連携協定を結ぶのは初めて。

　後藤宗理（もとみち）学長は「学園の保育園から大学院までほとんどが千種区にある。いろんな活動をしていきたい」と抱負を語り、大脇豊彦千種区長は「学園全体と幅広い連携が可能になると期待している。若い人の力や考え方を取り入れることで、区の将来がより良くなれば」と期待を示した。（芦原千晶）

（2019年6月21日　中日新聞朝刊12面より）