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イベント  2022.05.24

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名学芸大 被災地での活動報告

学生の活動を受け入れた感想などを話す(右から)江刺さん、伏見真司さん、君子さん=日進市の名古屋学芸大で

学生の活動を受け入れた感想などを話す(右から)江刺さん、伏見真司さん、君子さん=日進市の名古屋学芸大で

 東日本大震災の被災地で2014年から復興支援活動を続けている名古屋学芸大(日進市)で21日、「東北サービスラーニングシンポジウム-震災から10年 復興支援のこれまでとこれから-」が開かれた。昨年開催予定だったが、コロナ禍で1年、延期された。

 サービスラーニングとは、講義で学んだ知識を社会の課題解決に生かす教育方法。同大では、管理栄養学部が中心となり、栄養学の知識を生かして、被災地での食事作りや現地の食材を使った商品の提案などをしており、のべ約250人の学生が参加した。
 シンポジウムでは、19年に宮城県三陸町の復興団地のコミュニティーづくりに取り組んだ当時、同学部4年だった彦坂実里さんと森岡莉子さんら4組が活動を報告。健康測定や「名古屋めし」を振る舞って親交を深めたと発表し、「参加型企画を継続することが必要だと感じた」と感想を話した。

 また同県石巻市で被災し、仮設住宅で暮らしていた14~17年に毎年、学生たちの食事支援活動を受け入れた当時の区長の江刺みゆきさん(80)と伏見真司さん(70)、妻君子さん(66)も登壇。真司さんは、津波にのまれながら、はだしでがれきの上を走って逃げた経験などを語り、「学生たちが来てくれて本当に楽しかった。今でも交流があり、津波で全部なくなったが人の財産を得た」と話した。(平木友見子)

(2022年5月24日 中日新聞朝刊なごや東版より)

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