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中日新聞掲載の大学記事

お知らせ  2021.01.26

安価な白血病療法 安全性を確認 名大治験 3年先の承認目指す

 名古屋大は25日、患者の免疫細胞の遺伝子を改変してがんへの攻撃力を高めて体内に戻す「CAR-T(カーティー)細胞療法」の新手法の臨床試験(治験)で、急性リンパ性白血病患者3人にCAR-T細胞を投与し、安全性と一定の有効性を確認したと発表した。

 CAR-T細胞療法は、遺伝子操作にウイルスが使われるためコストが高い。既に実用化され、保険適用されている治療薬「キムリア」の投与は1回3000万円を超える。名大などはウイルスの代わりに酵素を使う新手法の開発に取り組んでおり、コスト低減が期待される。高橋義行名大教授は「薬価は5分の1ぐらいに抑えられるのではと考えている」と話している。

 名大によると、患者3人は10代後半~40代の男女。投与から最長で1年、最短で2カ月が経過しているが、3人とも深刻な副作用は出ておらず、投与後にがん細胞の減少を確認できた患者もいる。引き続き、15歳以下の子どもを含む複数の患者に投与して効果などを調べる。企業による治験も年内に始まる可能性があり、薬事承認は3年先を目指す。

(2021年1月26日 中日新聞朝刊25面より)

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