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お知らせ  学生活動  2020.10.21

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名古屋コーチン 歩いて育てて 愛知淑徳大生 アプリ開発

「楽しくアプリで名古屋コーチンを育てて、愛着を持って」と話す阿部さん(中)ら=長久手市の愛知淑徳大で

「楽しくアプリで名古屋コーチンを育てて、愛着を持って」と話す阿部さん(中)ら=長久手市の愛知淑徳大で

■「食文化守りたい」 料理店も紹介

 手のひらの中で、名古屋コーチンを育てませんか? 長久手市の愛知淑徳大の学生でつくる「名古屋コーチンもりあげ隊」などは、名古屋コーチンのマスコットを卵から育てるアプリ「コ~カツ」を開発した。学生らは「楽しく名古屋コーチンを育てて、愛着を持ってもらえたら」と話している。(蓮野亜耶)

 2年前、名古屋コーチン協会が若者向けにアプリの開発に着手。学生目線のアイデアを盛り込みたいと、昨年4月にもりあげ隊に協力を依頼し、共同で作り上げて9月上旬にスマートフォン向けに提供を始めた。

 実際の成長と同じく、開始から21日でふ化し、70日で成鳥となる。180日たつと、結婚適齢期に。どこからともなく、つがいが現れて結婚し、新たに卵が産まれる。雌雄は選べず、ランダムに決まる。

 アプリはスマホ内の歩数計と連動するように設計され、8000歩歩くごとに1日、成長が進むようにした。ランダムに表示されるクイズに正解したり、ふ卵器の中の温度や湿度を管理したりすればポイントがもらえ、たまればさらに成長する。

 隊の代表でビジネス学部4年の阿部虎之助さん(22)は、制作にあたり、4つの育成ゲームアプリを使用した。「数日、使わなかったらアプリ内の動物が死んでしまって。やっぱり、悲しいのでコーチンが死なない仕様にした」と笑う。

 コーチンのデザインは、同大創造表現学部3年の荒川莉乃さん(21)が担当。「リアルすぎず、でも誰からも愛されるようなかわいさを持たせるため、何パターンも絵を描いた」と振り返る。背景にもこだわり、鳥小屋では殺風景だと感じた荒川さんは、他の育成アプリを参考に名古屋コーチンをワンルームに住まわせるなど工夫を凝らした。

 アプリには、名古屋コーチンを提供する全国の140店も記載した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、名古屋コーチンを提供する店舗、生産者は厳しい状況が続いており、阿部さんらは「アプリで楽しんだら、次は店でコーチン料理を堪能してもらい、名古屋の食文化を守ることに貢献できたら」と語った。

 利用は無料。iPhone、アンドロイドに対応しており、ダウンロードは「名古屋コーチン」で検索する。

(2020年10月21日 中日新聞朝刊市民総合版より)

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