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お知らせ  2020.07.08

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感染症対策 産官学が力 愛工大などプロジェクト 自動走行の空気清浄機制作

空気清浄機(中央)の自動走行型への改良に取り組むメンバーら=瀬戸市蔵所町で

空気清浄機(中央)の自動走行型への改良に取り組むメンバーら=瀬戸市蔵所町で

 豊田市の愛知工業大ロボット研究ミュージアムが6月、新型コロナウイルス感染症対策に向けた産官学のプロジェクトを立ち上げた。手始めに、夏休みの子どもたちを集めて瀬戸市で開かれるロボット教室で会場の空気清浄を試みる。(吉本章紀)

 プロジェクトは「心をつなぐプロジェクト」。ミュージアムの一員で同大客員講師・西山禎泰さんが中心となって立ち上げ、稲沢市のAIKIリオテック、浜松市の池戸熔接製作所、名古屋市守山区のステリルエアージャパン、瀬戸市が名を連ねる。西山さんは「ウイルスに正しく備え、テクノロジーで新しい社会を創っていきたい」と思いを語る。

 第1弾は自動走行する空気清浄機の制作。AIKIが米国社製紫外線殺菌ランプを内蔵する空気清浄機を提供し、ミュージアムが自動走行型に改良する。8月に同市蔵所町の瀬戸蔵で開かれる市主催のロボット教室「瀬戸蔵ロボットアカデミー 夏休みロボットワークショップ」で披露する予定。定員28人の教室で、エアーカーテンや手指消毒などと併用し、感染リスクを減らす。6月18日にはプロジェクト関係者が瀬戸蔵に集まり、機器の試運転などをした。

 市まるっとミュージアム課の川原知佐栄課長は「子どもたちの安全を守るために協力していただけてありがたい」と期待する。

 プロジェクトでは今後、ドアノブ用殺菌装置の制作も計画。目指すのは、新型コロナ以前の当たり前にあった生活を取り戻すこと。西山さんは「今までの生活や文化は、スペイン風邪などさまざまな感染症をへてきたはず。前向きに何かをやっていく方法はあると思う」と意気込む。

 ワークショップは8月8~10日で4講座。対象は小学3年生~中学生で、講座によって異なる。有料。申し込みは7月20日まで。

 (問)市まるっとミュージアム・観光協会=0561(85)2730

(2020年7月8日 中日新聞朝刊県内総合版より)

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