岐阜市の厚見中学校で１０日、済美高校（岐阜市正法寺）の教諭や生徒が講師を務める出前授業が開かれ、中学３年生７７人が５講座に分かれて参加した。

　衛生看護科の講座は高校２年生が講師を務め、中学生１９人が三角巾で応急手当てする方法を体験。腕を固定するときは「血の巡りが悪くならないように、手を肘よりも上にする」などとアドバイスを受けた。普通科や商業科、保育科の講座もあった。

　コロナ禍で高校入学体験や職場体験といったキャリア教育の機会が減る中、校区内で唯一の高校でもある済美高に依頼して開催した。校長は「高校で学ぶ意味を考えて進路を選び、目的を持って学ぶ楽しさを感じてほしい」と話した。

　衛生看護科の講座を受けた女子生徒（１４）は「今日習ったことを事故が起きたときなどに生かしたい」と話した。（名倉航平）

（2021年6月11日　中日新聞朝刊岐阜近郊版より）