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スポーツ 2019.12.29

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桜花学園高等学校 岐阜女子高等学校

バスケットボール 全国高校選手権 桜花3冠 選手権22度目の頂点

桜花学園-岐阜女 優勝を決め喜ぶ桜花学園の選手たち=武蔵野の森総合スポーツプラザで

桜花学園-岐阜女 優勝を決め喜ぶ桜花学園の選手たち=武蔵野の森総合スポーツプラザで

 全国高校選手権第6日は28日、東京都の調布市武蔵野の森総合スポーツプラザで行われ、女子決勝で全国高校総体覇者の桜花学園(愛知)が2連覇を狙った岐阜女を72-67で振り切り、3大会ぶり22度目の優勝を飾った。

 桜花学園は先発5人がフル出場し、4人が2桁得点をマーク。49-46で迎えた最終クオーターに平下愛らの得点でリードを広げ、終盤に追い上げられたが逃げ切った。

 男子は準決勝が行われ、29日の決勝は2連覇を狙う福岡第一と福岡大大濠の同県勢対決となった。福岡第一は東山(京都)に71-59で逆転勝ちし、福岡大大濠は北陸(福井)を99-69で下した。

■ライバル対決 岐阜女を振り切る 総合力 流れつかむ

 2桁リードを2度奪いながら、粘る岐阜女を突き放せない。試合終盤までもつれた女子決勝で、桜花学園が5点差の接戦を制して3年ぶりの優勝を果たした。主将の平下愛は「足りないことばかりだったけど、勝って本当に良かった」と実感を込めた。

 留学生オコンコの25得点を筆頭に4人が2桁得点と、どこからでも点を取れる。守っても1対1に強く、抜かれたら別の選手が即座にカバーに入る。「バランスが取れたチーム」と井上監督が評価する高い総合力は、疲れの出る試合終盤に表れた。

 岐阜女のお株を奪う堅守で相手のエース林のドライブを完璧に封じるなど、第4クオーターは開始から3分近く無失点。流れをつかむと、ドライブやポストプレーでインサイドを攻略し、残り4分を切って12点リードを奪う。この点差がものをいった。岐阜女の猛烈なプレスで残り25秒で2点差に迫られるも、逆転は許さない。最後は平下愛がフリースローを2本決め、勝負を決めた。

 過去2年続けて逃した年末の全国選手権は、何より欲しいタイトルだった。「冬は桜花は弱いんじゃないか、と思われていた」と岡本は振り返る。3年生2人、2年生3人の先発メンバーで臨んだ今大会中は、井上監督から「2年生に任せすぎている」ともハッパを掛けられていた。

 高校総体決勝でも相まみえた宿敵を振り切り、堂々の高校3冠。「つらいことのほうが多かった」と岡本が言う高校生活の最後に、飛び切りの歓喜が待っていた。(荒井隆宏)

(2019年12月29日 中日新聞朝刊市民版より)

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