お知らせ 2025.11.26
- この記事の関連校
- 富田高等学校
ピリ辛エビチリ 大胆にギョーザ 新感覚パン 富田高生考案

パンを試食する生徒ら=岐阜市茜部新所で
富田高校(岐阜市野一色)商業科の2年生が同市茜部新所のベーカリー「ころぱん」と協力し、新商品を開発した。誕生した2種類のパンは来月、校内で販売を予定している。(石井豪)
実践的なマーケティングスキルを身に付けようと、学校の商業クラブに所属する有志の生徒9人が取り組んだ。ころぱんは、いずれもシェフの藤井啓輔さん(35)と父の則幸さん(61)が作るキューブ型パンの専門店。
生徒らは7月に店を訪れ、豊富な種類のキューブパンが並ぶ店内を見学した。その後、作りたいパンのコンセプトや食材、完成イメージのイラストなどを記したアイデアシートを一人ずつ提出。新規性などから「イタリアン風エビチリパン」と「ギョーザパン」が選ばれ、店が製造に着手した。
エビチリパンは、エビチリが好きな江崎さんのアイデア。イタリア修業の経験がある啓輔さんが担当し、イタリアンでよく使われるソースをベースとしたこれまでにないエビチリを作り上げた。啓輔さんは「私の中でもチャレンジだった」と振り返る。
ギョーザパンは、「ギョーザがパンに入っていたらおもしろい」と山田さんが考えた。則幸さんが浜松市の浜松ギョーザに着想を得てもやしを入れ、しゃきしゃきの食感に。「食べ物は見た目が大事」と、二つのギョーザをパンに差し込む大胆な見た目となった。
21日には同店で試食会があり、生徒たちが二つのパンを食した。江崎さんは「パンの甘さとピリ辛のエビチリがめっちゃ合う」と感動した様子。山田さんは「思った以上に迫力とインパクトがあった。食感が楽しい」と満足げだった。
今後は来月の校内販売に向け、生徒が試食の感想を提出し、店が最後の仕上げをするという。
(2025年11月26日 中日新聞朝刊岐阜近郊版より)
