法科大学院

多様化する法務に対応できる広い視野と教養を身につける 法科大学院

法の理解を深め実務科目で養う力 法科大学院は次の時代の司法を支える法曹を育成するため創設され、10年以上にわたり深い教養を備えた人材を社会へ送り出してきた。大学院では法曹としての将来像を具体的に描きながら勉強を進めていく。その特徴的な授業の一つに法律事務所での研修や裁判演習等の実習を行う実務科目がある。実際の裁判等の流れを把握することで、法律の基礎を様々な角度から考え、理解することができる。また、多くの事例が知識となる法曹界では、仲間との議論や勉強会は、多くの経験を得ることのできる絶好の場。ともに切磋琢磨するだけでなく、人の考え方を理解するのにこれほど適した場はないと言えるだろう。仲間との繋がりも、社会ではかけがえのない財産となる。
しっかりと身につけた基礎が将来の活躍の場を広げる

 法科大学院修了生の多くが、学習に打ち込める施設・設備に満足している。また、教員のサポート体制や充実したカリキュラムも魅力の一つとして挙げられるようだ。就職においても採用側の修了生に対する評価は高く信頼の裏付けが感じられる。

 そのような環境の中で磨かれていく法の基礎力。それをしっかり法科大学院で身につけておくことによって、輝かしい法曹界の扉が開かれるだろう。

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さまざまなサポートが充実 司法試験合格率も高水準"

 法科大学院はそれぞれに特色があり、インターンシップや各種サポートが充実している大学もある。法科大学院への入試対策はまず、どの大学に入りたいかを考えて何をやるべきか具体的に対策を立てることが必要。また将来、法曹界でどのような仕事がしたいのか、大きな観点で自分の姿を描いておくことも大切だ。

 法科大学院には早期卒業や飛び入学制度があり、それらを活用した場合は最短5年で修了可能。また1年目の司法試験合格率は約50%(H26年度修了生)、3年目までは約70%(平成24年度修了生)と高く、法曹界で早く活躍したい、あるいは幅広く仕事をしていきたいと思う人にとっては法科大学院修了がその最たる近道といえるだろう。

実務能力が高く評価され企業や公的機関でも活躍

 修了生たちは近年、法曹三者のみならず新しいキャリアを開拓。その能力は社会で高く評価され、活躍の場はますます広がりを見せている。

 例えば司法試験の合否にかかわらず法律事務所に就職するケースや、あるいは法律事務所に就職した弁護士が企業内弁護士に転職する場合がある。法科大学院で培った実務能力や思考力を発揮し、今までなかった事例に対して熱心に取り組み、優れた成果を挙げる人も多い。

 また裁判官や検察官、国家公務員など、多様な公的機関での活躍の場も多い。業務上の法令制定や改正などの立法業務においては豊富な法律知識を生かすことができ、法律を実務と関連づけてしっかりと学んだ成果も仕事で発揮。自主ゼミや模擬裁判などで養ったコミュニケーション力や対話力が実を結び、自分の意見をしっかりといえることから、法科大学院修了生の人事評価は大変高いというのも特徴だ。

 さらには一般企業の所属弁護士として活躍するケースも増え続けている。法科大学院では実務の最先端にいる教授から直接指導を受けるため、さまざまな事例に対して問題の本質をすばやく理解し、ひとつひとつを論理的に解決していく力が備わっている。こうした論理的思考力が高く評価され、昨今では危機管理や法的リスクへの対応力や、社内の法的問題に対する処理能力、社内コンプライアンスの確保・向上などに加えて経営判断への積極的な関与も求められている。このように、今後も修了生の活躍領域はますます加速拡大し続けていくことが見込まれている。

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