保育士をめざす人のための大学・短期大学特集

活躍の場がますます広がる国家資格
子どもたちの成長を見守りながら、ふれあいを通して心と体の健やかな育成をサポートする保育士の仕事。
社会の環境の変化とともに活躍の場は広がっており、生涯にわたって続けられる職業としても人気があります。
そんな魅力ある保育士の仕事内容や資格取得のための大学・短期大学選びのポイントを紹介します。
保育士の仕事とは?

高い専門性を持つ国家資格

 一億総活躍社会の実現に向けて共働き世帯が増加し、保育士のニーズがますます高まっています。保育士とは、厚生労働省が管轄する児童福祉法に基づく国家資格。高度な知識と専門性を持つ保育のスペシャリストのことをいいます。
 保育士の仕事は日々園児たちの身の回りの世話をしながら、食事や排泄をはじめ、身なりを整えることや衣類の着脱など、基本的な生活習慣を身につけさせることに始まります。また集団生活を通して、友だちや生き物に対する思いやりや協調性、社会性などを養成。運動や遊びを通して、園児たちの心と体の発達をサポートします。
 幼い子どもたちに生活習慣や社会性を教えていくことは大変なこともありますが、その分子どもたちの確実な成長をそばで見守ることのできる、やりがいのある仕事です。また子どもたちに教えられることも多く、自分自身の成長も実感できることでしょう。

保育士の仕事Q&A

最近増加している企業内保育所とはどのような施設ですか?

企業の事業所内、またはその近辺に設けられた専用の託児施設です。企業内の施設なので、そこで働く保育士は正社員として雇用されるケースもあります。また、外部に委託し運営を任せている企業もあります。

保育園(保育所)と幼稚園の違いは?

保育園(保育所)は厚生労働省が管轄する児童福祉施設で、資格を持つ保育士が保護者に代わり子どもたちのすこやかな成長を育みます。幼稚園は学校の1つに分けられ文部科学省が管轄しています。そのため就業には幼稚園教諭免許が必要になります。

幅広く活躍できる保育士の仕事

社会的意義も強い保育士の役割

 共働き世代の増加にともない、浮き彫りになっている待機児童問題を受け、平成25年4月に国は「待機児童解消加速化プラン」を策定。昨年度までに31.4万人の保育の受け入れ拡大を達成しています。厚生労働省が取りまとめた保育所等関連状況によると平成27年〜平成28年4月までの1年間で保育所等定員は10万3千人増加し、263万人となっています。また保育所を利用する児童も前年対比で8万5千人増加。しかし待機児童の数も386人の増加となっています(平成28年4月1日時点)。
 さらに休日保育や延長保育などが拡大され、女性の社会復帰や就職率も向上。保育士の仕事は女性の社会進出もサポートしています。

ますます高まるニーズ

 こうした状況から保育園は今後さらに増加する傾向にあり、保育士のニーズもますます高まるでしょう。また保育園だけではなく乳児院や児童福祉施設、あるいは企業内の保育施設や学童クラブなどでも保育士が必要とされ、今後も幅広い活躍が期待されます。
 保育士はフルタイムだけではなく早朝や夜間保育などのパート勤務、ベビーシッターや託児所など勤務態勢にも多くの選択肢があります。結婚や出産などで一時的に仕事を離れても復帰しやすく、生涯にわたって活躍することができることも魅力の一つです。

グラフ「増加する保育所利用率と保育所等数」 資格を取得するには?

大学や短期大学で取得できる国家資格

 保育士の資格を取得するには2つの方法があります。1つは、厚生労働省指定の保育士を養成する大学や短期大学、専門学校、その他の養成施設に入って所定の単位を取得し、卒業して資格を得る方法です。もう1つは年に1度行われる保育士試験に合格する方法です。
 大学や短期大学などの養成校に通って所定の科目・課程を履修すれば、卒業と同時に保育士資格が取得できるため、「2〜4年後、確実に資格が取りたい」という方にはおすすめです。実際の保育士資格全取得者の約9割が養成校の卒業生となっています。

生涯を通して現場で活躍

 大学や短期大学などでは幼児教育はもちろんのこと、栄養や福祉に関する知識も幅広く学ぶ中で、総合的な知識を身につけることができます。また保育実習では実際の体験を通して判断力や問題解決能力、即戦力が養われます。
 また、学びだけではなくサークルやボランティアなどの課外活動では多くの仲間ができ、楽しい時間を過ごしながら協調性も身につけることができるでしょう。さらに学校によっては幼稚園教諭一種・二種免許などの資格を同時に取得できることもあります。
 保育士は生涯を通してできるやりがいのある仕事。子どもたちの笑顔とともに自分の可能性を広げる保育士をめざしてみませんか。

保育士が活躍できる職場

保育所(保育園)や児童福祉施設
保育所をはじめ、乳幼児を育てる乳児院や児童養護施設、母子生活支援施設など様々な施設があります。

病棟保育・医療保育
病院に入院する子どもたちに遊びやふれあいの場を用意し、心身のケアを行います。

ベビーシッター
依頼者の自宅へ訪問し、保育を行うサービスです。

デパートやテーマパーク
ベビーセンターなどを設置している施設で預けられた子どもたちの保育を行います。