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2017年度 入試の展望と対策

自分の将来像を見据え
進学の目的意識確立を

 2017年度の大学入試へ向け、勉強も試験の準備も本格的に始める時期がやってきました。6月に入ると私立大学の案内配布がスタート。夏休みにはセンター試験の受験案内が発表になり、夏休みが終わるとすぐに配布されます。受験の天王山と言われる夏休みを前に今年度の入試を振り返るとともに、2017年度の入試アドバイスや現在の志望動向、夏休みの学習計画の立て方のポイントについて、学校法人河合塾・教育情報部長の富沢弘和氏に話を伺いました。


「文高理低」2016年度入試

 2016年度入試の受験状況と志願動向として特徴的なのは「文高理低」です。リーマンショック以降は理系学部や資格が取れる学部の人気が高まっていましたが、大学生の就職環境が改善されてきていることから社会科学系の人気が上昇しました。昨年度入試から新課程への移行がスタート。特に理科において出題範囲が広がったことで理系学部を敬遠する動きも加わり、文系人気の復活につながったのだと思います。

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やるべきことは変わらない

 新課程への移行は大きな変化でしたが、学力だけでは測れない、考える力を問う傾向も広がっているように感じます。また、推薦入試やAO入試では、面接を通して主体的に学ぶ態度や進学目的が重視されています。そのため自分の将来像や大学進学の目的意識をはっきりさせることが今まで以上に大切になるでしょう。ただ教科の学力に関して言えば着実な力をつけることに変わりはありません。下手に意識してほかのことに注力するよりも、目の前の学習にしっかり取り組むことが大切だと思います。
 英語では4技能を測る問題や、外部試験を利用する入試が国公立や有名私大を中心に増えています。ただ中部エリアではまだ先のことになるだろうと感じています。

大学説明会など自分の肌で実感

 中部の私立大学ではキャンパス移転の動きが続いています。都心回帰の動きは今後もあり、利便性は大きなキーワードになってくると思います。志望する基準は入試難易度だけではなく、学べることや就職状況、学費なども含めて検討する必要があります。今はネットや情報誌で情報を簡単に入手することもできますが、オープンキャンパスなどを利用して自分の肌で大学を感じてほしいと思います。
 例えば違う大学に同じ名称の学科があったとしても実際に行われている研究やカリキュラムが大きく違うこともあります。こういった内容をオープンキャンパスや大学説明会、ガイダンスなどで聞き出すことは大切。できれば夏休み前までに大学研究は済ませたいものです。大学研究は2年生が基本。3年生は勉強に集中することが理想です。
 オープンキャンパスでは各大学でいろいろなプログラムが用意されていると思います。積極的に体験授業や相談会などに参加してみてください。先輩の話などが聞けるとモチベーションも上がってくるのではないでしょうか。


就職に強い中部の私大

 全国的に見ると中部地方の志願動向には特徴があり、受験生が他の地域へ出ない傾向があります。地元の大学に進学して地元で就職できることを望む受験生が多い気がします。この地域ではそうしたことを意識した就職指導をしてくれる大学が多くあります。卒業生の実績もありますので信頼関係も厚い。また、中部エリアの私大は学部編成が多様であると感じます。総合大学が増えましたし、幅広い選択肢があることも地元に残る学生が多い理由の一つであると思います。インターネット出願や併願割引で受験しやすくなった大学が増えたことも志願状況に影響しているものと思われます。


受験プランは年内に固める

 2017年度入試のポイントはセンター試験の日程が早いことです。年が明けたらすぐセンター試験という印象です。受験勉強もそうですが早めの準備が肝心です。出願の準備は結構手間のかかるものですので、志望校の選定を含めて年内に終わらせるくらいの意識でやっていくと良いと思います。募集要項は国公立も含めて12月には出そろいます。早い時期に取り寄せ、準備しましょう。
 そのためには受験プランを立てることが必須。12月初めの先生との面談後、どの方式で受験するのか、センターを利用するのかなど、早い時期に考えていくのが良いでしょう。特に中部の私立大学はセンター利用方式の締め切り日はセンター試験の前日が多いので、年内には固めておく必要があります。

夏休みの入試対策

苦手分野の克服と体調管理

 これから先、夏休み前に受験生がやらなければいけないことは学習のリズムをつけるということ。夏は苦手分野の克服ですね。私立大学の場合、実際には2教科で受験できるところもありますが、最初から1教科、2教科で勝負するのではなく、最低でも3教科をしっかりやる。苦手分野をなくし、センターを含めて点数が取れる形に持っていくことが大切です。
 保護者の方にお願いしたいのは環境面でのサポートです。暑い夏は勉強できる環境づくりが大切。学校の自習室を利用するのも一つの方法ですが、あまりお勧めできないのは友だちで集まる勉強会。やっているような気になるだけで集中はできません。食事を含めた体調管理、環境面で受験生を応援していただけたらと思います。

<企画・制作> 中日新聞広告局 <協力> 学校法人 河合塾

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