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スポーツ  2024.04.17

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蒲郡で鍛錬 いざ世界大会へ 名城大体育会ヨット部 出場決める

世界大会に出場する6人。日々緊張が高まっているという=蒲郡市の海陽ヨットハーバーで

世界大会に出場する6人。日々緊張が高まっているという=蒲郡市の海陽ヨットハーバーで

■他チームやOBが支援 感謝の念

 蒲郡市の海陽ヨットハーバーを拠点に活動している名城大体育会ヨット部が6月、イタリアで開催される世界大学セーリング選手権大会に出場する。3月に開かれた全国大会で優勝を惜しくも逃したが、優勝校が辞退したため世界への出場権を得た。練習用ヨットは同市在住のヨット部OBが無償で貸してくれるなど、周囲のヨットマンに支えられた。「目標はメダル獲得」と部員は意気込んでいる。(伊東誠)

 名城大ヨット部は創部75周年と歴史が古い。ヨットはエンジンなしの2人乗り種目で競うが、全国学生選手権出場から20年、遠ざかっており、成績が低迷していた。

 そこへ、5人乗りエンジン付きボートで競う大学選手権が三河湾で開かれることを聞きつけた。「これなら、他の学生も練習経験が少ないから練習すれば勝てる。三河湾が会場なら地の利もある」。森由美子コーチは昨年11月から、こう言って選手を励まし続けた。

 そんな選手を支えたのは周囲のヨットマンたち。海陽ヨットハーバーを拠点にしている他のヨットチームのメンバーが、ヨットの乗り方を丁寧に直接教えてくれた。

 3月、豊川市の三河みとマリーナで開かれた大会当日、三河湾は強風で強風対策を重ねてきた名城大に有利に働いた。優勝決定戦で慶応大と接戦を演じたが、一つのミスの差で惜敗。それでも初出場で堂々の2位に。しかも、慶応大が辞退することになり、世界大会の切符を手に入れた。

 今、練習は同部OB原功さん(56)=蒲郡市大塚町=のボートを借りている。原さんは「できる限り応援したい。与えられたチャンスを生かして全力で頑張ってほしい」と期待する。

 世界大会は14カ国16チームが出場し、同部は男女3人ずつ計6人が出場する。主将の農学部4年横井誠也さん(21)=名古屋市北区=は「本番も全力を出し切り、日本にメダルを持って帰りたい」。森コーチも「ヨットマンの皆さんの応援は本当にありがたかった。メダルを持ち帰って皆さんにお見せできれば」と話している。

(2024年4月17日 中日新聞朝刊東三河版より)

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