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中日新聞掲載の大学記事

お知らせ  2023.05.30

「湯元榊原館」 名古屋産業大と協定 インバウンド拡大 学生と

協定書を交わす高木学長(左)と前田社長=津市榊原町の湯元榊原館で

協定書を交わす高木学長(左)と前田社長=津市榊原町の湯元榊原館で

■「健康」巡る旅 観光企画展開

 津市榊原町の温泉旅館「湯元榊原館」と名古屋産業大(愛知県尾張旭市)の学生らが協力し、主に訪日観光客に狙いを定めた観光事業に取り組む。榊原温泉での宿泊や、国宝を有する高田本山専修寺といった近隣エリアへの周遊も促し、「滞在」と「周遊」の2本立てで、地域全体をさらに盛り上げたい考えだ。事業の開始に先立ち29日、同館で締結式があった。(塩生衣菜)

 学生らは、大学が実施する実地研修として参加する予定で、観光ビジネスを専攻する2、3年生を対象に今夏から始める。期間は2週間と3カ月。榊原町に滞在し、観光資源や需要を把握するために地域の調査に出向く。

 訪日観光客が興味を持つ「健康」を巡る旅を主なテーマに据え、「美肌の湯」として知られる榊原温泉での滞在や、同館が提供している薬膳料理、周辺地域での森林セラピー体験などを企画し、観光プログラムとして展開していく。具体的な周遊ルートの作成からプログラムの案内まで学生が担う。

 大学では、2000年の開学当初から社会で即戦力となる人材の育成を掲げ、学生による長期の実地研修や東海地方の企業実習に力を入れている。長野県阿智村の昼神温泉でも同様の取り組みをしており、学生らが考えたスイーツを商品化したり、周遊ルートを発案したりしている。

 訪日客でも特に、台湾の人々に向けた交流サイト(SNS)による情報発信を強化するため、大学に在籍する台湾からの留学生も参加するという。

 29日の締結式で、前田諭人社長は「知恵をお借りして地域を盛り上げる一助にしたい」とあいさつ。名古屋産業大の高木弘恵学長は「外国人にもっと来てもらって町を活性化したい」と意気込んだ。

 今回の協定締結を含む事業計画は、訪日客の回復を図る観光庁の「観光再始動事業」に申請をしており、6月には結果が出る見込み。仮に選ばれなくても計画は進めるという。また今回の協定で、大学が企業の協賛を得ながら県内の高校や中学校で実施している環境教育を、地元の榊原小学校や久居西中学校にも広げることも盛り込まれた。

(2023年5月30日 中日新聞朝刊津市民版より)

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