ただ今○○中

2016年3月01日

[ただ今就活中] 就職四季報の読み方

 今年の就活が1日、解禁され、企業の合同説明会が始まる。企業選びの情報源として「就職四季報」を薦めるキャリアセンターや先輩も多い。森智彦編集長(37)に読み方を聞いた。

職場環境 要チェック

 就職四季報はB6判で2050円。東洋経済新報社(東京)が発行し、総合版には大手や有名企業5000社の情報を掲載する。5000社のうち1260社は、調査票の情報と同社の記者が調べた内容を基に経営状況や従業員の待遇、採用スケジュールと筆記試験や面接の通過率、内定者の出身大学を伝える。

 森編集長は「掲載料をもらわず、企業にとって耳の痛い情報も書く」と言う。手始めに「修士・大卒採用数」「3年後離職率」「有休消化年平均」「平均年収」の部分だけでも読むようアドバイスする。

 特に読んでほしいのが、「3年後離職率」。2012年度に入社した社員が15年4月現在で何人残っているか、企業に回答してもらって計算した。森編集長は「業界にもよるが、3割以上だと職場環境が悪い可能性もある」と分析する。

 「記者評価」の原稿は、学生が関心を持てるように書いてある。ある企業を「チャレンジ精神旺盛」と表現。別の企業では「ノーベル賞を受賞した観測装置スーパーカミオカンデでも同社製を採用」とニュースも盛り込む。

 昨年の採用スケジュールの記事も役立つ。「経団連の縛りの8月より早く、6~7月に面接をし、7月中には内々定を出した」と明かした企業も。森編集長は「今年の就活は面接が6月解禁。企業によっては4月に面接を始めて、超短期決戦になる」と予想する。

 森編集長は「企業を研究することを通し、自分がどんな企業に就職したいかを深く考えることができる」と話す。

(写真上)就職四季報を紹介する森智彦編集長。育休などの情報を掲載した「女子版」などもある

編集部|2016年3月01日 10:56 am