ただ今○○中

2016年2月16日

[ただ今就活中] 自己分析どうする?

 採用担当者に受けの良い話題か、無難な話題か・・・。自分の長所をエントリーシート(ES)や面接でどう訴えようか、学生は考える。バンド活動を頑張ったと就活で話し、内定を得た大学院生に自己分析の方法を聞いた。

等身大積極アピール

  名古屋市昭和区の名古屋工業大大学院の修士2年玉置祥平さん(24)は、同市熱田区の東邦ガスに内定した。未来材料創成工学専攻で、タンパク質の一種「ペプチド」を使って青色発光ダイオード(LED)の原料を作る研究をする。大学1年から4年まで、学生4人組のパンクバンド「ぬかるみ」のギターとボーカルを担当していた。

 高校1年の時、母の運転する車の中で人気バンド「ザ・ブルーハーツ」の曲を聴いて、玉置さんは音楽に目覚めた。ギターを練習して友人2人とバンドを組んだ。

 名工大工学部生命・物質工学科に入学した1年生の夏、同市中区大須のライブハウスで知り合った学生と「ぬかるみ」を結成。学生の間しかできないことをやろうと、作詞作曲を始めた。3年生の時に名古屋市周辺と東京の6つのバンドが参加するイベントを企画。観客120人を集めた。

 2週間に一度はメンバーが集まり、練習した。勉強や実験にメリハリを付けて取り組むようになり、成績がアップ。同学科の生体材料プログラムで上位10人の成績優秀者に選ばれた。

 修士1年の夏から、インターンに参加。ESにバンドの話を書いて周りから浮かないか悩んでいると、研究室の先輩に「個性的で良い」と勧められた。

 集団面接では、体育会系の話題の方が面接官の食い付きが良いと感じたこともあった。だが、髪を染めて芸能ニュースを絡めたギャグで観客を笑わせたことも隠さずに話した。

 玉置さんは「バンドで多くのお客さんを喜ばせるやりがいに気づき、たくさんの顧客がいる東邦ガスを志望した。周りと違うことを恐れず、自分が打ち込んだことを話そう」と後輩たちに呼び掛ける。

 就活事情に詳しい東京の法政大キャリアデザイン学部の児美川孝一郎(こみかわこういちろう)さん(52)は「自己分析に模範解答はない。必要以上に自分を良く見せないで。等身大の自分で無理のない就活をしよう」と話す。高校から大学までの生活を振り返り、自分が熱中したことをESに書くよう勧める。

(写真)「周りから見てくだらないことでも頑張るのが好き」と話す玉置祥平さん

編集部|2016年2月16日 11:06 am