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ボウリング 朝日大4年 “黄金世代”と切磋琢磨し世界へ

世界ユースボウリング選手権で投げる入江菜々美=米国・デトロイトで(本人提供)
世界ユースボウリング選手権で投げる入江菜々美=米国・デトロイトで(本人提供)

 女子ボウリング界に世界を舞台に戦う新星が現れた。今夏に米国・デトロイトであった世界ユースボウリング選手権の女子シングルスで、朝日大4年の入江菜々美(21)が決勝で米国選手を181−179で破って優勝した。「黄金世代」とも言える同世代のライバルたちとともに、さらなる飛躍を目指している。

■楽しむ気持ち忘れず

 完全アウェーとなった決勝でも、ボウリングを楽しむ気持ちを忘れなかった。決勝の相手は開催国・米国の選手。相手のピンがはじけ飛ぶたびに声援が湧き起こったが、気にしなかった。10フレームに逆転し、最後は2本差で接戦を制した。

 「マッチ戦(1対1で交互に投げ合う試合方式)は大好き。変に気負いもなく、狙ったところに投げられた。最後はうまいも下手もない」。対戦相手はいるものの、相手に関係なく自らの得点を積み重ねるボウリングは自分との戦い。気持ちの差で栄冠をつかんだ。

 昨冬に初めて出場した世界選手権では女子シングルスで83位に沈んだ。日の丸を背負いながら世界のトッププレーヤーと戦う重圧。本来の力が発揮できないままだった。同じ大会では同学年の今井双葉(熊本学園大)が女子シングルスで日本勢として初優勝する姿を間近で見た。「『おー』ってなりました。自分は力が出し切れなかったので悔しいとさえ思わなかった」と冷静に受け止めた。

■対抗心糧に練習励む

 それでもやっぱり同じ舞台で戦うライバル。「同じ大会に出場するなら、もちろん負けたくない」とライバル心を燃やす。現在の女子日本代表の11人中、今井を含めて5人が同い年。「黄金世代」とも言える逸材がそろう。ジャカルタであったアジア大会の女子マスターズ戦でも石本美来(岡山商大)が金メダルに輝き、「いい刺激になっています」と対抗心を糧に練習に取り組んでいる。

 ボウリングを始めた原点も負けん気だった。小学5年の時に参加した子ども会のボウリング大会で1つ上の幼なじみに敗れて2位。遊びの大会だったが「負けて、悔しくて。勝ちたかった」。両親に連れられてボウリング場に通い、小学生の時からプロの指導を受けて二人三脚で練習に取り組んだ。父・光一さん(53)は「1回も自分からボウリングを辞めたいと言い出さなかった。本当に好きなんでしょうね」とわが子の力の源を分析する。

 目標はアジア大会、世界選手権でのメダル。「いつか私も同じ場所に立ちたい。同学年に負けないように頑張ります」。浮かべた柔和な笑顔の奥に、負けん気がのぞいていた。 (谷大平)

▼入江菜々美(いりえ・ななみ) 1997(平成9)年2月12日生まれ、愛知県豊明市出身の21歳。157センチ、51キロ。右投げ。栄中で本格的にボウリングを始め、若宮商から朝日大に進学。現在は同大体育会ボウリングチームに所属。5月のNHK杯では3位に入った。

(2018年9月12日 中日スポーツ6面より)

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[2018.09.12]

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