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途上国の子支援 学食で 愛大サークル 1品20円寄付金に

10月に販売したプルコギ丼を手にする吉川さん(中)らメンバー=中村区平池町の愛知大名古屋キャンパスで
10月に販売したプルコギ丼を手にする吉川さん(中)らメンバー=中村区平池町の愛知大名古屋キャンパスで

 愛知大の学生サークル「国際協力団体SEED(シード)」が10月、同大の学生食堂で1食に付き20円を寄付し、開発途上国の子どもたちの学校給食に充てられる社会貢献運動「TABLE FOR TWO」(TFT)に取り組んだ。16日間で2143食を食べてもらい、計4万2860円が集まった。今回は期間限定だったが、常時提供して寄付の輪を広げたいと意気込んでいる。(福本英司)

 TFTは、直訳すると「2人の食卓」という意味。食べ物がたくさんある先進国と、飢えに苦しむ途上国の食卓の均衡を図ろうと、2007年に東京のNPO法人が始めた。

 SEEDは愛知大の学生200人が所属し、開発途上国の製品を正当な価格で取引するフェアトレードを続けている。TFTは初の取り組みで、3年でまとめ役の吉川ひなのさん(21)が中心になって本年度から始め、30人のメンバーが担当する。県内では名古屋大で行われている。

 提供する食事は、NPOが定めた1食730キロカロリー前後で、野菜が多くて栄養バランスが適正という条件を満たすことが必要。メンバーは名古屋大などの先例を参考に、愛知大の学生に好まれるプルコギ丼や混ぜ台湾ラーメンなど5品を学食の調理師らと考えた。値段は400円ほどに設定した。

 メンバーでいずれも3年の木村保之さん(21)は「肉もしっかり入っていて、おいしく食べられるメニューにした。学生にとって寄付が身近な存在になれば」と話し、柘植康平さん(21)は「普段通りにご飯を食べて寄付をするという行動を通して、寄付の意識を高めてほしい」と期待する。

 10月は試験的に実施した。売れ筋などの成果を踏まえ、今後はいつも提供できるようにする。吉川さんは「途上国の子どもは給食があることで家庭の負担が減って学校に行きやすくなり、教育を受けられると知った。母親も日中は働くことができるという好循環がある。みんなが食べやすいメニューを考えて、寄付を広げたい」と話す。

 TABLE FOR TWO(テーブル・フォー・ツー) NPO法人「TFTインターナショナル」(東京)が始めた。賛同する企業や大学の食堂で、認定したメニューの20円分を開発途上国に寄付する。20円は途上国の給食1食分に当たるという。参加する団体は全国に広がっている。

(2017年11月8日 中日新聞朝刊市民版より)

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[2017.11.08]

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