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地質をもっと身近に 犬山学研究センター勉強会

地質図で地域の特性を説明する名古屋大学博物館の高橋特任教授=犬山市役所で
地質図で地域の特性を説明する名古屋大学博物館の高橋特任教授=犬山市役所で

 名古屋経済大(犬山市内久保)の犬山学研究センターは10日、地域固有の地質についての勉強会を市役所で開いた。

 これまで顧みられなかった地質に光を当てようと5月に初回の勉強会を開き、2回目。名古屋大学博物館特任教授の高橋裕平さん(64)を招き、「地質を身近に〜ガイドマップと見学会の事例」と題して話を聞いた。高橋さんは木曽川や尾張冨士のチャート(硬い堆積岩)を例に、「何げなく見る景色にも地球の歴史が入っている」と指摘。地質を観光に生かす参考事例として、石造建築が多い欧州で盛んな「グローバルヘリテージストーン資源」制度を紹介した。岩石を人類の文化と関連づける制度で、日本では認定例がない。

 併せて、大地の公園を意味する「ジオパーク」制度に言及。日本ジオパークに認定されているのは40数カ所あり、うち8カ所は世界ジオパーク。

 参加者から、犬山のジオパーク認定の可能性を問われると、高橋さんは難易度が高いとの認識を説明。認定数が既にかなりに上ることをその理由に挙げ、犬山単独ではなく窯業が盛んな瀬戸市や国内最古の石が見つかっている岐阜県内のまちと連携するアイデアを示した。(三田村泰和)

(2017年7月11日 中日新聞朝刊近郊版より)

[2017.07.11]

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