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憲法や平和 アートで表現 名芸大で学生ら作品展

原爆に見立てた逆さのフクロウを描いた平塚さん
原爆に見立てた逆さのフクロウを描いた平塚さん

 憲法9条をテーマに、アートで平和を考える作品展「ピースナイン2017」が17日まで、北名古屋市徳重の名古屋芸術大西キャンパスで開かれている。改憲への動きが目立つ中、学生らがそれぞれの視点で戦争や平和を表現している。(鈴木あや)

 憲法改正の手続きを定めた国民投票法の制定をきっかけに、2007年から毎年開催。学生や教員、卒業生計19組が絵画や立体作品を出展した。

 同大アートクリエイターコース4年の平塚麻未さん(21)=武豊町=は、「知恵」の象徴とされるフクロウを逆さに描き、原爆に見立てた。高校の修学旅行で広島を訪れたり「はだしのゲン」の漫画や実写版を見たりして問題意識を持っていた。「人間の振り絞った知恵が、人を殺すために使われている」との思いを込めた。

 一方、同コース3年の川島里恵さん(20)=一宮市瀬部=は、楽しかった思い出の写真約40枚を箱の上にらせん状に飾った立体作品を展示。「当たり前に感じてしまいがちな『幸せ』や『平和』は、実は誰かの支えがあって成り立っている」ことを表現したという。

 卒業生で、同大非常勤講師の中田由絵さん(40)=名古屋市瑞穂区茨木町=は昨夏、愛猫を失って悲しんでいた息子の優太朗君(9つ)が描いた絵をもとに、娘の珠緒さん(6つ)も一緒に版画を制作した。猫を抱えた男の子が「重い」と声を上げる絵は、命の重みを表しているよう。「命や愛を考えるきっかけになれば」と話している。

展示は西キャンパス内のアート&デザインセンターで、午後0時15分〜6時。17日は午後5時まで。無料。

(2017年5月16日 中日新聞朝刊尾張総合版より)

[2017.05.16]

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