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「凍結防止剤で橋劣化」 金沢工大 塩害の研究報告会

宮里心一(しんいち)教授
宮里心一(しんいち)教授

 北陸3県で目立つ凍結防止剤などによる道路橋の塩害劣化をテーマにした研究報告会が14日、石川県野々市市の金沢工業大であった。同大の宮里心一(しんいち)教授が、劣化のメカニズムや対策法を説明した。

 宮里教授は、北陸3県の橋を2015年に調査した結果、橋の劣化は凍結防止剤と海から飛来する塩が主な要因だったと説明。橋がひび割れた後は、その前よりも5倍ほど劣化の速さが増すことを指摘した。「ひび割れが発生して2、3年後には剝がれ落ちることも分かった。現在、橋の点検は5年に1度だが、研究機関が自治体と連携して早く取り組まなければならない」と呼び掛けた。

 このほか富山県立大の伊藤始教授が「各種コンクリートへのフライアッシュ(石炭灰)の適用について」、中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋の石川裕一さんが「伸縮装置からの効率的な塩分供給遮断対策」をテーマに報告した。

 北陸地域の産官学が連携してインフラ老朽化について考える組織「SIP北陸」が主催した。北陸3県の自治体や大学、建設会社などから225人が参加した。 (冨田章午)

(2017年3月15日 北陸中日新聞朝刊11面より)

[2017.03.15]

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